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執筆者の写真Naoko Okuda

薬剤流通と公定マージン

更新日:2020年2月11日


フランスでは、薬局と卸へのマージンが公定されています。

薬局での調剤はなく全て箱売りですので薬局の収入は基本1箱あたりの薬価に対するマージンのみになります。

メーカー工場出荷、卸、薬局までバーコードで在庫管理するCIピーシステムですので、トレーサビリティーの視点からも箱出しの方が安全です。


興味深いのは、薬価が450ユーロを超えると卸の、1515ユーロを超えると薬局へのマージンが0%になります。通常これら高額薬剤は温度、湿度管理や有効期限が短い等管理が非常に難しい製品で卸・薬局の作業も複雑になるはずですが、一方でこれらの製品こそ、患者の生命を左右する位に重要なものであることが多く、そう言う重篤な疾患対象品でマージンを得る(儲ける)事は人道的では無いとフランスの医療哲学が見られる制度です。これについての不満はオフレコの本音トークでも聞いたことがありません。


卸売業者の流通マージン

450ユーロ以下6.68%

450ユーロ越え0%


薬局の流通マージン

1.91ユーロ以下10%

1.91から22.9 10ユーロ211.4%

22.91から150ユーロ8.5%

150.01から1515ユーロ6%

1515ユーロ越え0%



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