COVID-19 統計の見方

更新日:2020年5月6日

数カ国の統計を見比べて一概にデータ比較する事は、実はとても難しいのです。国によってカウントの定義が異なるからです。


「新規のCOVID-19感染者数」で比較はその国のPCR検査数によります。例えば、

フランスでは、3月のピーク時には、「病院に運ばれ、入院の必要がある重症な患者」のみにPCR検査をしていた期間があり、更に、「高齢者介護施設で、陽性者が1例出たら、その施設の肺炎患者は皆感染者」とカウントする時期がありました。テストを出来るだけ強化しようと言う方針に変更してからも、市中の診療所や在宅では、その地域のリソースによってもテスト数に差があります。


次にCovid-19死亡者数。ドイツでは、病院での死亡者数のみカウントされます。フランスも最初は病院での死亡者数のみでしたが、3月下旬以降、高齢者介護施設での死亡者数も統計に入れられます。しかし、在宅については、未だにカウントされていません。

一方、ベルギーでは、高齢者施設・在宅における高齢者の肺炎死亡もPCR検査なしに、カウントされているそうです。この為、ベルギーの人口当たりの死亡率は欧州で最も高い数値となっています。


日曜日・祝日のPCR検査体制やカウント体制は、平日よりもキャパシティが低下しますので、月曜日の数値が低く出るのは、フランスだけではありません。このように、1日単位で、新規患者数、死亡者数は、正確さにかける部分があります。


最終的には、昨年の同じ週での死亡者数に比較した2020年の死亡者の超過率(COVID以外も含まれます。)を、比較する事は意味がある結果が見えてくるでしょう。


4月30日発表のフランス公衆衛生局のデータによりますと、


3月1日〜4月28日の全死亡者数23686人、病院における死亡者数14810人

                 高齢者施設における死亡者数8876人。


全死亡者における65歳以上が占める割合 92%。


病院での死亡者 64ー74歳 17%

        75歳以上  71%


以下は、役所で受理した死亡届を元に、死亡増加率を集計中。但し、これはまだ調整中。


役所で受理した死亡届件数の内、COVIDと死亡証明書に記載のあったもの8679

同 における65歳以上が占める割合 91%

同 年齢中央値  84歳


2019/2020年比較 死亡増加率(COVID以外も含む)

第12週  +17%

第13週  +36%

第14週  +62%

第15週  +51%



出典 Sante Publique France















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m3ドットコムで連載中の『フランス便り』更新しました! 民衆の怒りが王の首を斬り落としたフランス革命が、今日では直接選挙の大統領選に代わったかの様です。 老いも若きも熱くディベートする5年毎のこの大イベント、今回の棄権率(日本の投票率ではなく、フランスでは棄権率を公表します。)第一回目投票が26%、第二回目投票が28%でした。 https://www.m3.com/news/iryoishin/1

フランスには、「在宅入院」と言う制度が有ります。 これは、その他に色々ある「在宅医療系サービス」の中でも、ごく一部の患者が対象となり、日本の訪問診療と比べてもより限定的な範囲になります。 周産期から終末期までを対象とし、まさに「ゆりかごから墓場まで」ではありますが、その中で「(院内使用の)薬剤や高度の技術や医療機器を要する」「多職種・多数の医療従事者による頻回の処置・介入を要する」フェーズにある患